【まぎなび2.0】デートでカレー!インド料理レストラン(東京・関東)

インド料理、南インド料理、ネパール料理、スリランカ料理といった本場のカレー屋さんをご紹介♪評価の基準は、味/値段/雰囲気 の総合点で簡単に評価。インド料理屋巡りをしている方々にご参考になれば幸いです。

インドの独立記念日を「8月15日」にしたのは誰か?【日本の終戦記念日と同じ理由】


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1947年8月15日に英国から独立したことを祝う「独立記念日」が昨日、インドで行われました。メディアでもこの日を「独立」した日と報道して、今年で75周年を迎えました。

 

独立記念日は、インドの休日および祝日であり、毎年8月15日に行われる。」

「1947年のイギリスからのインド独立(英連邦王国としてのインド連邦の独立。パキスタンとの分離独立となった日でもある)の後、1948年から行われている。」(2022年8月16日時点)Wikipedia

 

インドの祝日にもなっており、8月15日が「独立記念日」であることは間違いないですが、あえて日本の終戦記念日と同じ日に決めたのは誰か、について、記載している著書をここでいくつか紹介します。

 

「八月十五日の「終戦記念日」は、実はプロパガンダでしかない。 インドでは同じ八月十五日を「独立記念日」と呼び、毎年その日に国を挙げてインドの勝利を祝う。この日を独立記念日と決めたのはイギリス領インド帝国総督ルイス・マウントバッテン卿である。卿はインドをイギリスの自治領(ドミニオン)と認め、一九四七年七月一八日にインドを離れたのであるのに、卿は、わざとその二八日後の八月十五日をインド「独立記念日」と決めた。インドはイギリスの自治領になっただけでイギリスから独立などしなかったのだから、独立記念日という呼び方すら正しくない。インドは一九五〇年一月二六日にイギリス連邦に所属する共和国として独立した。一月二六日は一九三一年から毎年ラス・ビハリ・ボースがインド独立記念日として、日本に於いてインド独立を目指す同志たちが集まる会を催した日なのである。」

(2018年)河邊 玲久枝『日本のボースとカレー(上): 大東亜戦争に見る日本とインドとの接点 』(近現代史文庫)

 

「モディは二〇一四年九月の初訪米を首尾よく終えた。翌一五年一月にはオバマが訪印し、主賓としてモディとともにインド共和国記念日パレードを観覧し、印米接近を印象づけた。」

「インドでは独立後も植民地時代の「インド統治法」が暫定憲法として機能していたが、一九五〇年一月二十六日に自前の憲法が施行され、正式に共和国となった。なお、独立記念日は八月十五日だが、インドでは共和国記念日が「ナショナル・デー」として祝われる。」

(2017年)笠井 亮平『モディが変えるインド:台頭するアジア巨大国家の「静かな革命」』(白水社

 

一九三〇年ののちも、会議派支持のインド人は一月二十六日を独立記念日として祝賀した。しかし、最終的に亜大陸から撤去するとき、イギリスは一九四七年の八月十五日を権力移譲の日とした。この日付は総督マウントバトン卿が、第二次大戦での連合軍に対する日本降伏二周年を記念の日として選んだものであった。総督と権力の座を期待したインド人政治家たちは、一部の人々が主張したように、一九四八年一月二十六日まで待つことを望まなかった。それゆえに、独立は最終的に、ナショナリズム感情よりもむしろ「帝国の栄誉心と共鳴する日」に訪れたのであった」(2012年)ラーマチャンドラ・グハ著/佐藤宏訳)『インド現代史 【上巻】―1947-2007― (世界歴史叢書)』 (明石書店

 

Wikipediaや報道だけだと見落としがちな、歴史の背景。

当時の「8月15日」の意味を改めて考えるきっかけになれば幸いです。

 

 

カレーの写真は、インド料理・サンローズ品川シーサイド店のランチ「ダブルカレーセット」